<こんにちは k-unet です> No.80 2008.6.18 (担当:西澤 太郎)

早い入梅にも拘らず、時々好天もあり、本格的な梅雨の感じになりませんが、皆様いかがお過ごしですか。

☆ 災害・人災・運命

6月14日の朝、机に座ってパソコンを操作していた時、ゆったりした大きな横揺れを感じ、二日酔いか目まいかと先ず自分を疑ったのですが、食堂の照明器具が大きく揺れているのを見て地震だと気付きました。これが岩手・宮城内陸地震だったのです。宮城県栗原市にある旅館「駒ノ湯温泉」の一階部分が土石流にのまれた惨状はテレビで繰り返し報道されましたが、現地から救済を求める声は奇跡的に2階の窓から脱出した男性が目の前にあった携帯電話をつかみメールで書いて送ったものだったそうで、携帯メールの威力を示した場面でした。
ミャンマーのサイクロン、中国四川省の巨大地震に続き岩手・宮城内陸地震と大きな災害に驚き、被災された多くの方々の今後を考えると身につまされます。サイクロンや地震は、予知は出来たとしても未然に防ぐことのできないもので、人間の力の限界と運命というものを感じてしまいす。
また秋葉原では、防げたかもしれない事件で尊い命が犠牲になりましたが、ここにも人の運があるような気がしてなりません。

☆ パソコンのOS

突然パソコンの話になりますが、皆さんのパソコンの基本ソフトウエアであるOS(オペレーティングシステム)は、Windows XP でしょうかそれとも Windows Vista でしょうかそれとも Mac(マッキントッシュ)でしょうか。 Linux という OS もありますがこれを使っている方は、極少数だと思います。
そろそろ Vista を導入しようと考えている方が多いと思いますのでこの話をして見ます。
私は、歴代のOS Windows 98、XP および Vista を使っています。昨年導入した最新の Vista ですが、どうも明確なメリットが見えてこないのです。確かにセキュリティに関する各種の配慮については理解できるのですが、起動の所要時間は、XP と比べて改善されていないどころかむしろ遅いと感じていますし、終了時も時間がかかり過ぎると思っています。極最近 Vista の SP1 (Service Pack 1) が公開されましたが、世の中の評価は宜しくないようです。こんな時に次世代の Windows に関する記事を目にして、やはりそうだったのか外国の専門家は、厳しい見方をするなと感心してしまいました。
この記事では、Vista に対する評価と次期 Windows OS : Windows 7 について述べています。
要約しますと、Windows 7 が出てくるのは、早いケースで来年であり、そうでない場合は、かなり先になる可能性が高いということです。その論拠は、最近リリースされたサーバー用の Windows Server 2008 という OS の出来が非常に良いということと Vista のできが良くない(記者の好みに合わない)ということです。
来年出現する可能性の理由は、Server 2008 をベースに Workstation用(一般のパソコン用) の新OSを開発することが比較的簡単であることです。この場合マイクロソフトは Vista を捨て XP を踏襲すべきとしています。
いずれにしても、マイクロソフトも次期OS Windows 7 を開発中であることを明言していますので、この話がどうなるか非常に興味深いところです。Windows XP のサポート期限も延期され、最近 SP3 が公開されましたし、企業でのVistaへの移行も必ずしも順調ではないようです。
Vista 導入を考えている皆さんに迷いを与えるような話題を挙げて恐縮ですが、パソコンで何をしたいのかを整理されてから新OSの導入を考えては如何でしょうか。XPでVista風のデスクトップを楽しむフリーソフトもありますので。
因みに私の Windows 98 は、セキュリティと動画を除けば問題なく使えますし、XP は、特に問題なく順調に動いていますので各種のフリーのアプリケーションも導入しながら便利に使っています。

Windows Vista の後継 Windows 7
http://www.atmarkit.co.jp/news/200804/07/windows7.html

Windows XPの寿命が延びる
http://www.atmarkit.co.jp/news/200804/04/xp.html

☆ デジタル放送の新録画ルール

昨年の暮れに我が家に地上デジタル放送対応の液晶テレビが入ってきました。4年前から不調の16年もののテレビがついにダウンしたからで、その時に一緒に購入したレコーダは、ブルーレイ対応のものです。
でもデジタル放送には、録画制限があることを御存知ですか。
その制限とは、録画は1回(一世代)までという「コピーワンス」というものです。
ハードディスク(HDD)に録画した番組を DVD などのディスクに移動(ムーブ)できるものの、元の番組データはHDDから削除されてしまいます。これは著作権保護を目的としたものですが、これが緩和されようとしています。
昨年10月、総務省情報通信審議会で、デジタル放送を録画した機器から、最大9回までのコピーと1回のムーブを認める「ダビング10(ダビングテン)」が導入されることになりました。

この対象は、デジタル放送を録画できるパソコンやレコーダーなどでハードディスク(HDD)に番組を録画した場合に限られます。DVD などのディスクに直接録画すると、適用されません。コピーしたディスクから、ほかのディスクへのコピー(孫コピー)はできないのです。コピーは録画したHDDからだけ可能になります。
ところがユーザにとって望ましいこの制度の導入は、当初予定された開始時期の6月2日が先送りされました。
その理由は、ハードディスク内蔵機器に課す著作権料(私的録音録画補償金)に関して、著作権団体とAV機器メーカーとの対立が背景となっていますが、6月19日の会合で著作権料の調整がまとまるようです。

デジタル放送とパソコンの連携が可能になることは、非常に大きな変革だと思います。
最近パソコン用の地上デジタル放送受信機が発売されましたので今後の動向に注目です。
既に購入済みの録画機器の新ルールへの対応についても各メーカが対応するようですのでご安心を。

どうしてデジタル放送とパソコンの連携が可能になったか
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_23028_186994_7

(注) これは、現状での話ですが、DVDへの録画の際「録画が禁止または制限されている映像(コピー禁止やコピーワンス)を録画するには "CPRM”対応のディスクを "VR”モードで初期化して使用する必要があります。

☆ 新世話人

 第62回 k-unet 世話人会におきましてた稲垣 和則さんが新役員として推薦され、全会一致で承認されました。

☆ 新しく k-unet の会員になられた方

 平成20年6月7日以降に瀧 美智子さん 中村 和子さん、吉田 京子さんが入会され会員数は、439名に
なりました。

☆ k-unet パソコン研修会が開催されますので奮って参加して下さい。

1.日時:6月25日(水) 13:30時 〜 16:30時 (3時間)
2.場所:東京都新宿区施設「大久保地域センター(団体登録名:k-unet新宿)」
   http://www2.odn.ne.jp/ookubo/index.html
   トップページ最後に周辺地図が出ています。
   新宿区大久保2−12−7 大久保地域センター 3階 会議室 A
   電話:03−3209−3961
   [会場へのアクセス]
   ・JR山手線 「新大久保」駅下車、徒歩8分
   ・都営大江戸線 「東新宿」駅下車、徒歩8分
   ・都営バス「大久保通り」下車
3.研修内容
 1)「パソコンで写真を整理する」(初心者向け)
   写真はデジタルカメラで撮ることが当たり前になった昨今ですが、フィルムの心配をせずにどんどん撮れる
   だけに撮影後の整理が大事になります。
   今回は、撮影日時ごとにフォルダを分けて保存するなど、基本をお話した後、参加者の皆さんの保存の工夫も
   伺いたいと思います。
 2)「整理した写真や書類をパソコンの外に保存する」(バックアップ)
   次に、整理した後の保存ですが、パソコンの中だけでなく、外部の記憶装置やCD-ROMなどにも記録しておく
   と、万一パソコンが故障した場合にも写真を失くさずにすみます。
   このようなデータの保存をバックアップといいますが、写真だけでなく文章や図表あるいは電子メールなども
   バックアップしておくと安心です。
   フリーソフトを使ったバックアップの手順(一例)もご紹介します。
 3)初心者を対象にした「パソコン、何でもQ&A」
   マン・ツー・マン対応が可能です。問題点や質問事項などは、できれば予めメールでお知らせください。
   研修担当世話人間で相談の上、適切な資料などを準備しておきます。
 4)参加費
   会員・準会員共 500円

☆ KDD同友会からのお知らせ

 平成20年度関東地区懇親会は10月6日(月)開催の予定です。

次回<こんにちは k-unet です> 7月号の執筆は、巻田世話人です。

以上

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