< こんにちは k-unet です >

No.106 2010/08/25
担当:大谷 恭子

 処暑も過ぎ、例年ですと往く夏を惜しむ心持ちになる頃ですが、今年は真夏の主がいつまも季節の座を譲らず居座っているようで、困ったものです。
  会員の皆様、恙無くお過ごしでしょうか。パソコンは快適に作動してくれていますでしょうか。私は、k-unet 世話人に就任以来、役目を意識してか、毎日何となく何度かパソコンを開くという習慣が付いてしまいました。しかし時折、こういう日常を離れ、非日常の空間に自分を置きたくなります。一番簡単な方法は旅行に出掛けることですが、そうも行かない時は、音楽会やグルメ、美術館が temporary といえるでしょうか。

☆お台場の高層ホテルでの非日常

  さて、今年の8月は、中旬を過ぎてもなお炎暑という日が何日か続きましたので、避暑を兼ね、お台場の高層ホテルで非日常の数日を過ごすことを思い立ちました。レインボーブリッジや東京タワーが目の前に、遠くにはスカイツリーも見え、夜景が美しく、私には十分非日常を味わえる環境でした。一方、ロビーの辺りに行くと、両親に連れられてきたリュックを背負ったチビッコたちが駆け回っていました。彼らにとってはここも日常の一部であるに違いなく、ホテルに近いフジテレビの夏のイベント会場「お台場合衆国」に行くのを楽しみにしている様子でした。都会の子供たちの夏休みの過ごし方もずい分様変わりしたものだなあと感じた次第です。
  一方、私はといえば、食事の時以外は涼しい部屋で読書したり、甲子園の熱戦を観て過ごしました。読書には片山廣子さん (またの筆名:松村みね子)のエッセイ集や歌集、ケルト幻想作品集『かなしき女王』などを持参しました。これまで片山廣子(1878-1957)という名前は、芥川龍之介が「才力の上でも格闘できる女」と認め 哀慕の念を綴った抒情詩『越し人』を贈った人、あるいは 堀辰雄の『聖家族』のモデルになった美しい夫人というイメージしか私は持っておらず、どんな著作を残した人なのかは全く知りませんでした。今回初めてそういう伝説的な先入観から離れ、歌人、随筆家、翻訳者としての彼女の味わいのある美しい日本語に触れ、何か新鮮な喜びを感じました。大正から昭和にかけ、こんなにすばらしい女性が日本にいたのだという発見、これが私のお台場滞在での収穫でした。音楽に譬えるなら、次のメロディが聴こえてくるような女性とでもいうのでしょうか。
♪ 歌の翼に  http://www.youtube.com/watch?v=5UtH3sYN4oc&feature=related
( J.Heifetz Plays  " Of Wings of Song " No.2 Mendelssohn ) 

☆ k-unet からのお知らせ
 (1) パソコンアート・コンテストの応募作品を募集しています

  現在、ホームページ上で、パソコンアート・ コンテストの応募作品を募集しています。
  今年は、「アート性」のほか、「ユニークさ」「面白さ」を競うコンテストになればよいと企画しました。
  締め切りは 2010年10月15日と、まだ十分時間があります。どうぞ、多数の方がご応募下さいます
  ことを。
  応募要領の詳細は、k-unet ホームページにてご確認して下さい。

(2) 会員の動向

  8月に新しく、青木洋隆さんが入会されました。
  また、昨年10月に会員となられた竹井保満さんから、退会のお申し出がありました。
   そのほか、7月19日に会員・前嶋敏之さんが逝去されましたので、現在k-unetの会員数は506名です。

(3)次回パソコン研修会

   9月16日(木)、まちだ中央公民館で開催の予定です。
  詳細が決まり次第、同報メール、およびホームページでお知らせします。 

(4)次回サロン k-unet(お料理教室)の開催

  11月下旬、新宿区四谷地域センター11F 調理工作室で開催の予定です。
  テーマ:「新蕎麦を打って味わう」 詳しいお知らせは 11月初旬頃となります。
  なお、本会場でパソコンアート・コンテストの入賞者決定イベントも行います。

☆次回、<こんにちは k-unetです> 9月号は鎌田光恵世話人が担当します。

                                以 上