南の国に雪が降った

 
2007年7月9日、89年振りにブエノス・アイレスに史上2度目の雪が降った。その日はアルゼンチンの独立記念日で、 白い粒はまさに天からの贈り物のようであった。市民は狂気乱舞し薄い雪の絨毯の上を転げまわった。猛暑の新記録を出した日本の丁度裏側では、歴史的な極寒に見舞われていたのだ
 89年前、それは1918年(大正7年、第一次世界大戦開始の年))の6月22日の夜のことである。 この夜の降雪が今日までブエノス・アイレスの気象の歴史に残る唯一の雪の記録であった。

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 いまどき地球温暖化に伴う異常気象については、世界中どこへ行っても驚くものではないだろうが、 ”始て”だとか”何十年ぶり”だとか言う話になると少しは興味も湧くと言うものだろう。  「お元気ですか」欄を借りて、珍しい話を一つ紹介する。      2007.9 樫村 慶一
ブエノス・アイレスのシンボル、オベリスコに降る雪
(写真提供: パラグアイ在住田中祐一氏 雪降り加工:樫村慶一)
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