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k-unet 路上歩行 その1

バードウオッチャーの富樫です。k-unet新入りしました、立ち上げからの役員の皆様ご苦労様ですよろしくご指導をお願いします。 どなたか趣味を同じにしている会員もいらっしゃるのではと、ネットを覗いてみました、会長さんの那須たより、磯村さんのムクドリ、そして今回のEメールホームページ (編集子注:メールで紹介した磯村のページ) 楽しく拝見しました。
晩年からはじめたこの道も20年余も続いています、最初は探鳥会の追っかけでして戦場ヶ原に早朝でかけたりした。定年退職後にこの道に入る方が多くなり、ガイド役をする、最近は市主催行事やらロータリークラブ卓話の依頼、学校の総合教育に組み込まれた自然観察会の指導などもあります。
世の中乱開発の反動がおこり、アセスの環境調査員のバイターもはいって退職後不定期なことですが、いろいろ顔をだしています。横浜市にあるバードカービングクラブからタゲリを見たいとグループを案内したこと、ここの田んぼも捨てたものでもなく横浜、埼玉、多摩ナンバーの車も口コミで現れました。

ところで御地の環境と当地にいくつかの共通点があって、調べています。海老名市、伊勢崎市、足利市、小山市やや海から離れていて河川の中下流域に位置しています、相模川低湿地地帯も町田市に入ると海の影響も少なく浜風が感じられないのではないでしょうか。内陸部を渡ってくる渡り鳥のルート解明に長年課題と取り組んでいます、キーワードは古墳がある谷地田や御厨の地名、神社の名前などです、さらに伏流水と造り酒屋の位置なども調べます。
相模川も氾濫を堤防で防ぎ市街化が進んで昔の面影もないと聞きました、江戸がいい例で葛飾北斎の描く浮世絵に葭原投網を打つ人、遠山がのぞまれ美しい風景でした。
海老名市にシギ・チドリが渡ってくるので観察とカメラマンが押し寄せた。市役所の近くの田んぼに補償金までだしたそうです。御地の鶴見川も拝見してみたいものです、眺める風景から堤防をはずしてみる、地形図から等高線で水勾配をみる、中流域から河口までに自然に蛇行した旧川道があるはずです、人類は住みよいところから開発してきた、安定して穀物が得られる水際、そこには稲作以前から魚介類や野鳥の宝庫なので魅力のあるところでした、古代の稲作が谷地田にあって大きな河川の蛇行域は不安定域と考えられる。戦後まもない米軍の航空写真には当地の思川の蛇行路がくっきり撮影されていた。旧川道とシギ・チドリ渡来とは深くかかわっていた。

カワセミのペアー
春先ペアーを組み繁殖を行うが、終ると番は解消してそれぞれテリトリーをもつ、繁殖地とテリトリーは別と考えている、季節によって餌取場をかえるようです、8月頃のペアーの行動は幼鳥連れではないでしょうか、色彩の鈍い個体が幼鳥でしょう。

マガモは留鳥か
マガモの繁殖例北海道か本州なら日光湯川です、後者は観光客から餌をもらっているので留鳥になってしまった種族、冬の生活はきびしいが生きるすべがありそうです。鶴見川のマガモは体がカルガモより大きくないでしょうか、マガモを先祖にしたアヒルは肥満体になって遠くに飛べません、都市のことでもありバリケンとともに人工給餌にありつけるでしょう。そしてバリケンとくちばしがカルガモのようなマガモのアヒルと混血した個体も写真で拝見できました。

野鳥の観察
身近に餌台を置くと警戒心の強い野鳥も身近に見られ親近感がうまれる。ヒヨドリは乱暴ものスズメやキジバト、オナガが営巣する、これらの鳥は人が空気銃で撃ち落としさては、巣から卵や雛をうばってしまった時代もあった。スズメ目、カラスなど進化の後発組は雑食性で環境に適法していきます、コウノトリ、トキなど絶滅危惧種というと進化系でも元のほうにあって自然に消滅する系列にあります。環境と殺戮だけではなく保護も限界がある。
天敵の人類も保護するようになって、小鳥の最大の天敵はカラスになった、ワシタカ圏はヒト圏から遠くその間にカラス圏がある小鳥たちはカラス圏を避けてヒト圏の庭木に営巣している、ツバメの軒先と同じやり方をおぼえた。

カワウ産業
カワウは保護鳥でした肥料の生産者として役にたったのでした、高度成長のツキが河川の汚染をおこし、家庭排水が下水道を整備してから川に直行し汚濁する、界面活性剤が魚の皮膚にあるヌルをとり、水鳥の羽の油を流すので浮遊することができない、カワウが絶滅しそうになった。川がきれいになったが、堰とめられて天然遡上ができない、そこでアユにみられる養殖放流の池の魚釣りと同じにしてしまった、渓流も同じ釣堀となる。都市部を追われたカワウは格好なに移り今では害鳥とさわがれる、人間の勝手きわまりない仕打ちです。 カワウの話題が大きくなり調査の予算がつくのでカワウ対策産業もできている。もっと人間が自然の摂理を理解して省力対応を考えるべきでしょうね。

鳥見のオタクにワシタカグループがいます、小鳥の食べる木を植えろ、生物の循環シテムと頂点にあるワシ・タカを誇張して考える、これも保護産業化して行政の知識のなさに攻撃される、同じテーブルにつくことがうれしいのでしょうか。
私たちグループもオタク族です、シギ・チドリ類の愛好家、遠路を渡ってきた小鳥を襲うワシ・タカ、カラスに「コラー」とどなってしまう。ワシタカ族は大空を見上げているがこちらは目線が伏目です水辺に焦点をしぼる。カワセミもでてきます、後日デジスコの話をしてみます、写真撮影は識別に不可欠ですので道具にこる、大きな三脚にコンパクトカメラをのせるようになった。
今日はこのへんで失礼します。 富樫

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