M33
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会員 来田幸博さん からの寄稿:

さんかく座銀河 Triangulum Galaxy

いかがお過ごしですか。
浜田も少し山奥へ行くと紅葉が見られ、めっきり秋らしくなりました。天界も夏の大三角が西の方へ傾き、代わって東の空にはペガサス座やアンドロメダ座が高く見えるようになり、夜空も秋らしくなりました。
さて、天体撮影を経験した人は誰でも感じていると思いますが、オートフォーカスで撮影する日常写真撮影とは異なり、天体撮影は一般に合焦(ピントを合わせること)が手作業で時間がかかり苦労します。 そこで、この度小生は ROBOFOCUS(商品名:モータとコントローラ)と FocusMax(ソフト)の組み合わせからなる合焦支援ツール(?)を導入し、望遠鏡を含む CCD カメラのオートフォーカス化を図りました。 添付の M33 の画像はこのツールを使ってオートフォーカスすることにより撮影した写真です。結果は手作業の合焦で撮ったものと違いはありませんが、合焦に要する時間が著しく短縮され、苦労が軽減されました。
(今まで屋外で数分以上掛っていた作業が、部屋の中のパソコン画面を見ながら1ー2分で完了)。
撮影の詳細は下記のとおりです。
撮影月日:
撮影場所:
望遠鏡:
カメラ:
露出:
11月4日、5日
浜田 自宅ベランダ
VC200L 口径200mm F6.4
ST−2000XM CCDカメラ
LRGB総露出時間 6時間(1フレーム 10分)
ところで、M33 は さんかく座に位置し、アンドロンメダ銀河についで我が天の川銀河に近い銀河(250万光年)で、視直径は満月をふたつ並べた位ありますが、残念ながら肉眼では見えません。しかし写真写りはよく、星の揺りかごといわれる赤い星雲が点々と写っているのが分かります。
来 田
Yukihiro KIDA
ykida@vega.ocn.ne.jp