季節の風景:東慶寺に咲く吾亦紅(ワレモコウ)

季節の風景:
東慶寺に咲く吾亦紅(ワレモコウ)

古くから多くの歌人や茶人に愛されてきた花。 初秋、枝分かれした細い茎の先に小指ほどの可 憐な花穂をつけ、秋の深まりとともに濃紅色へと 変化する。地味だけれど、何故か凛とした存在感 を放つ。鎌倉東慶寺境内で女郎花のそばにひっ そりと咲くこの吾亦紅を見つけた。鎌倉を舞台に した多くの名作を遺した立原正秋がたいへん好ん だ花だとか。

花言葉: 「変化」 「移りゆく日々」 「愛慕」 

吾も亦 紅なりと ひそやかに
     高浜虚子