季節の風景:沖縄の寒緋桜

季節の風景:
沖縄の寒緋桜

日本で一番早く咲く桜。1月下旬から2月にかけ、沖縄 ではこの寒緋桜の開花に伴ない各地で花祭りが催さ れる。緋寒桜とも呼ばれるが、“彼岸桜”と紛らわしい ので最近はカンヒザクラという人の方が多い。ソメイヨ シノに比べ、深いピンク色をした花を下向きに咲かせ 風雨にも強く、散りにくいのが特徴。14世紀の琉球王国 時代に北山王の居城だった今帰仁城(なきじんグスク)址 (世界遺産)には、いま200本の寒緋桜が咲き誇り、訪れる 者に古の栄華を想い起こさせてくれる。

花言葉: 「善行」 「記憶・想い出」  

咲き満ちてゐて寂寥の冬桜  中島伊智子