Sugar & Salt Corner
No. 42
2010年6月23日
佐藤 敏雄

HAYABUSAの快挙

「はやぶさ」が帰ってきました。幾多の障害を乗り越え、60億キロの旅を終えて、壮絶な最後を見せてくれ
はやぶさの火球
Woomeraで撮影された「はやぶさ」の火球

ました。あの大気圏で燃え尽きる映像、きれい
でしたね。涙が出るような。巨大な流星のよう
な火花の後ろから、一直線に伸びる光線。
それがあのカプセルだったのですね。
私はネットでライブ映像を見ようとしていたの
ですが、アクセスが多いとかで、画像は殆ど
映らず、音声も途切れ途切れでした。
それでもカプセルは無事に、しかも予測地点
に限りなく近く着地しました。ヘリコプターから
撮影されたパラシュートとカプセルの写真を
テレビで見て、ほっと一安心。
後はカプセルが持ち帰った物体の分析を待つ
ばかり。その結果が楽しみです。
 
通信が途絶したり、燃料が漏れたり、大変な
障害に見舞われました。それを地上の技術者達が知恵を絞って代替手段をひねり出して乗り越えた快挙。
はやぶさの模型
「はやぶさ」の実物大模型 (相模原キャンパスにて)
黒いパイプは展示のための構造物

イオンエンジンが初めて実用化されたことも
あり、今更ながら我が日本の技術力の高さに
胸を張ることができました。これを契機に、
特に若者の関心が宇宙のみならず、科学
技術全般に寄せられることを期待したいもの
です。
 
「世界一でなければダメなのですか」という
「仕分け人」、どんな顔をしてこの画像を見て
いたのでしょうか。
 
この「はやぶさ」のコントロールが我が家から
200m程度の距離にあるJAXAの相模原キャン
パスで行われていたと言います。更にその
内容物の分析がそこで行われると聞くに
及んで、私の胸も一層高鳴っています。
JAXA相模原キャンパス
JAXA相模原キャンパス正門

「後日談」
関連した数々の宇宙関係の行事が行われて
います。国際宇宙ステーションに滞在して、
色々な実験をして帰ってきた宇宙飛行士の
山崎さんとスペースシャトル乗組員の報告会
が、7月1日に行われるそうです。「はやぶさ」
帰還の快挙もあったのでしょう、東京ばかりで
なく、相模原市もその開催場所に選ばれたと
言うのです。実は6月18日の新聞で小さな
囲み記事を発見。6月20日の朝10時から、
他の3箇所に混じって、かのキャンパスの
直前にある相模原市立博物館で入場券を
配布すると言うのです。これは絶対参加しなくてはと心に決めました。どうせこんな片田舎、そんなに人も
JAXAの案内
集まらないだろうし、近いことだからと多寡を
くくって、9時半頃にのこのこと博物館に行って
見ると、あんまり人だかりもなく、数人の人が
入り口にいる係員と話をしているだけです。
「入場券はどこで?」と聞くと、半ば呆れ顔で、
「今朝は6時頃から人が並び始め、7時には
予定数の100名を超えましたので、整理券を
発行して締め切りました!
 
いやはや、わが身ののろま加減にあきれると
共に、世の中、物見高い方々がいるものだと
すっかり感心してしまいました。翌21日には、
電車で2駅先の市役所やグリーンホールでも
入場券の配布が行われるのだそうですが、
最早、戦意喪失。いやはや
 
仕方なく帰ろうとしたのですが、折角来たのだ
からと博物館を見学することに。
やはり、「はやぶさ」ブーム。館内には
「はやぶさ」と小惑星「いとかわ」関連の
展示が一杯でした。「いとかわ」の模型も
出ていました。
以前から知ってはいたのですが、あの小さな
小惑星のあらゆる場所に名前がつけられて
いるのです。
広い場所が「相模原」、小さなクレーターが「淵野辺」、ちょっとした突起が何と我が町内(宇宙研所在地)の
「由野台」。笑っちゃいましたけれど、この小さな小惑星に一層親しみが湧いたことは言うまでもありません。
以上

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