ネットインタビュー (1)

--- シャンソンに夢中 ---
元国際電話オペレーター仲間の新納 郁江さんの愛称は「マダム自由が丘」です。彼女はこのところ趣味の軸足をゴルフからシャンソンに移されたようです。今やシャンソンのセミプロのようになられてのご活躍。
そこで、シャンソンの魅力について新納 郁江さんにネットインタビューをお願いしました。 (鎌田 光恵)

1.シャンソンとの出会いは?

シャンソンブームといわれた時代、越地 吹雪、高 英男、芦野 宏、岸 洋子そして石井 好子、外国人アーティストではモンタンやピアフ、アダモそしてフレンチポップスのバルタン等がTVやラジオで活躍していた時代、多分1950〜60年代、子供の頃から歌が好きだった私は話題のシャンソン歌手の歌に耳を傾け口ずさんでいたものです。それらがシャンソンというジャンルの歌とも知らずに。ミッションスクールの学生時代は教会や学校の聖歌隊や混声合唱団に属し賛美歌、宗教音楽一筋でした。 KDDを退職し、又何か音楽活動をしたいなあと思い始め、ジャズ、シャンソン、カンツォーネ等のカルチャースクールに通うべく、自宅に一番近くて比較的メジャーな先生を物色。日本シャンソン協会に電話をして相談等しているうちに、今もご指導いただいている素晴らしい師匠の伊東はじめ先生にめぐり合えたというわけです。

2.シャンソンと日本の演歌との違いは?

新納 郁江さん シャンソンは、フランスの流行歌です。カンツォーネといえばイタリア、ワルツといえばオーストリアのウイーン、ジャズとかロックはアメリカ、日本の演歌はまさにシャンソンに匹敵するものですね。シャンソンという響きは何となくパリの洒落たおしゃれ、哲学的雰囲気、大人感覚の文化等‥の香りを与えてくれます。日本の演歌はメロディー的に異質(音階の構成上)で、どちらかというと陰湿悲哀型の日本人好みの寂しい情緒が中心。シャンソンは更に生き生きした希望や爽快さやユーモラスな笑いもあります。国民性の違いでしょうか。

3.歌をうたう事は健康的!

歌は呼吸といわれ、体の中にたくさんの酸素を常に取り入れる必要があります。人前で歌うことで緊張感を伴うのですが、適度の緊張感は脳を刺激、活性化するといわれています。好きなことをすることでストレス解消!

4.冬は喉のケアーが大切

私がやっていることを幾つか挙げてみます。コンサートが近づくと、喉を冷やさないよう、夜休む時も喉にストールのようなものを巻き、マスクをして寝ます。生姜のすりおろしを蜂蜜に漬けたものは常備食です。昼間は濃い紅茶と混ぜ、夜は暑いお湯に混ぜてよく飲みます。どうぞ試してください。

5.レパートリー、持ち歌は100曲も?

何十年も歌っているという人が多いこの世界で私はまだまだ駆け出し。でも声の出るのに任せてうたっていた最初の頃と違って、最近ではシャンソンは言葉の芸術だなと思えるようになり、むしろ歌の心を大切にしてうたいたいと思うようになって参りました。シャンソンには愛、別れ、人生をうたったドラマティックなものとともに歌詞内容がメッセージ性の強いものも多くあります。歌い方も歌い上げるものや語り中心のものと色々。私の声質、音質に合ったもので、女っぽい歌、甘いうたが好きですが、シャンソンに多い暗い歌、人生の哀歓も年を重ねれば段々歌えるようになるかなと思っています。ライブやコンサート等に多く参加している内に自分のキーの譜面はこんなに経験の浅い私でも100曲近くなりました。

6.日本のシャンソン界の様子は?

石井好子さん、高英男さんのお2人とも毎年おこなわれるNHKホールでのパリ祭に参加されます。昨今では、カルチャーセンターなどで人気のコースらしく受講希望者も多いと聞いています。又、昔あった銀巴里や渋谷のジャンジャンに代わるシャンソニエも結構増えており、実力あるプロ歌手も日常的に活動しておられます。ただTVの音楽番組はロックとかニューミュージックが中心で、シャンソンは中々メジャーにはならないですね。

7.ライブコンサートへのお誘い

新年は1月16日午後2時〜ライブがあります。場所は「新宿シャンパーニュ」で昼下がりのコンサートです。 (有料です)
お時間がございましたらどうぞお出かけください。
2004年12月半ばの土曜日、渋谷で行われた「コマンサバ クリスマスコンサート」に出かけてきました。 74歳で初舞台という小母さまから、舞台俳優として目下売り出し中の若い青年まで16名の歌手達(?)がオリジナリティーあふれる美しい衣装を身に着けピアノ、ヴァイオリン、W.E.バスの伴奏で楽しく歌い上げた2時間あまりの集いでした。新納さんの歌はトップクラス。コンサートの度に声に磨きがかかり技量が向上して私たちサポーターを満足させてくれました。
以 上