国際衛星通信発祥の地 記念碑の完成について


 KDDI茨城衛星通信所の跡地が高萩市に寄贈されるに伴い、有志の間で、ここが国際衛星通信発祥の地であることを
示す記念碑を建設しようという動きが起こり、本年1月から建設資金の募金を行っていました。その結果、予想をはるかに
上回る寄付があり、KDDIからの支援もあって、3月16日に記念碑が完成したというお知らせが事務局から届きました。
伊藤副社長からも礼状が届いています。ここにその記念碑の写真と碑文をご紹介します。
 
 記念碑は、旧衛星通信所の正門から桜並木をとおり、旧第5アンテナ側(事務局舎前旧第2アンテナ側)に建立して
あります。
 なお、来る4月10日(金)13:00〜17:00の間、現地で案内の会があるそうです。当日、現地にお越しいただける方は、
事前に下記事務局までご連絡下さい。

記念碑を建てる有志の会事務局
遠藤 静夫(shizuoendo@aol.com)
柴崎 八郎(hnt-shibayan@m3.dion.ne.jp)
作間 厚 (aksakuma@h3.dion.ne.jp)
以上
 
k-unet代表
佐藤 敏雄
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正面
国際衛星通信発祥の地記念碑(正面)
裏面
国際衛星通信発祥の地記念碑(裏面)

碑文


 昭和38年(1963年)11月23日、米国の周回衛星「リレー1号」を経由した初の日・米間TV中継が、当茨城衛星通信所
(当時は茨城宇宙通信実験所:同年11月20日開所)と米国カリフォルニア州の米国航空宇宙局(NASA)地球局との間で
成功裡に実施された。このとき米国から送られてきた映像が奇しくもケネディ大統領の非業の死を伝えるところとなり
多くの人々に国際衛星通信の有用性を強く印象づけた。KDDI株式会社の前身である国際電信電話株式会社(KDD)と
産業界、官界の英知を結集して行われた国際衛星通信の幕開けであった。
 爾来、当地はインテルサット静止通信衛星などを利用した国際衛星通信の重要な基地局として44年間の長きにわたり
極めて大きな貢献をしてきたのであったが、多様化する技術革新の波の中で平成19年(2007年)3月にその使命を
KDDIの他の施設に譲り、任務を終えることとなった。この間、当通信所施設のために開発された技術の多くは世界中の
地球局の標準になった。
 ここに当地が日本における国際衛星通信発祥の地であったことを記憶にとどめ、その使命および当所の開発・建設・
運用に関係した方々の功績を後世に伝えるため、この記念碑を建立する。
 
平成21年3月吉日


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