コメント賞 大谷 恭子 さん B06 「夕ぐれの時はよい」
今年のコンテストの『希望』というテーマは、私には難しく感じられました。どんな作品だったなら、「観る人」あるいは「読む人」に私の感じる希望が伝わるのだろう、などとしばし考え込みました。若い頃だったなら、志望校に入りたいとか、こんな会社に勤めたいとか、こんな人に出会いたいとか、こんな絵を描きたいとか、希望は次々と心に浮かんだものですが、今の私にとって、希望とはいったい何だろうと、そんなに簡単には答えが出ないように思えたのです。
そして、今年は応募しないことにしようと決めていたのですが、締め切り近くなって、旅行に出かけた時、ふと、自分を包んでくれるまわりの世界が希望に満ちていること、そういう光景を眺めていられることが私の『希望』といえるのではないかという点に思いが至りました。
このような経緯を感想として綴ったコメントに対し、何人かの方が票を投じて下さり、栄えある「コメント賞」を受賞でき、感謝しています。ありがとうございました。