みなさん、このたびは大変お世話になりました。 私は、k-unet初のイベントということで、ほんの「枯れ木も山の賑わい」という気持ちで出させていただきましたのに、思いがけずも入賞させていただき、面映い気持ちになっています。たまたまその場に居合わせたため撮ることが出来たというだけの、つたない写真を取り上げてくださいまして、厚くお礼を申し上げます。
私は、これまで写真コンテストのたぐいには応募したことはなく、ただ旅行や子供・孫の成長記録などを撮って家族で楽しんでいただけで、賞などとは無縁でした。しかし今回初めて賞を頂いたということは、やはり大変嬉しいことです。変化の少ない毎日の生活にひとつの話題を提供していただきました。また年末恒例の「今年の我が家のビッグニュース」の一つとなることを、家内、子供家族ともども喜んでおります。ありがとうございました。
この写真は、作品としての質はともかくとして、私にとっては印象深く、懐かしい思いが篭っているものです。
初秋の夕暮れ近く、私は同窓生総会の司会を終えてホテルの3階の部屋で、ホッと一息ついていた時、「富士山がすごいぞ!」との友達からの電話で窓辺に飛んでいくと、目の前で一大スペクタクルが展開していたのです。午後になってもまだ雲一つない珍しい快晴に恵まれたこの日、大分低い位置になった夕陽が、霊峰頂上近くの雪肌、棚引く白雲、それに手前の田貫湖の水面までが、それこそ時々刻々と万華鏡のように変化して行きました。
初めて間近に対面する「赤富士」の荘厳、華麗、神秘的な姿に魅せられて、コンパクトデジカメのシャッターを夢中で切り続けました。興奮のあまり指先が小刻みに震えていました。もう二度とまったく同じシーンが現れることはないであろう2003年10月8日17時13分9秒時点の大自然の姿を記録出来たことに、 少々の満足感を覚えたのでした。
今回のコンテスト実施にあたっては、世話人の皆様にはいろいろご苦労がおありになったかと思いますが、お陰さまで元KDDの方々と写真を通じて交流を図ることが出来た事を嬉しく思います。大変お世話になりました。
仙洞田 武文
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