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No.102 2010/4/29
担当:山本 勝美
桜が散った後に雪が降るなど、春と冬が行ったり来たりの不順な天候の4月ですが、皆さんお元気でお過ごしのことと思います。
今回は、パソコンとは少々離れますが、地上テレビ放送のデジタル化いわゆる「地デジ」の話です。来年、2011年7月24日をもってアナログのテレビ放送が終了する予定です。
☆ どうして地デジ
昭和28年に始まったわが国のテレビ放送は、今の天皇・皇后両陛下の「ご成婚」、東京オリンピックなどの大イベントごとに普及が進みました。その技術の進歩も白黒からカラーへ、画面は大型へ、そして衛星放送の導入と、すさまじい速さでした。
ところで、テレビ放送をデジタル化するのはどうしてでしょうか?一番の理由は、携帯電話をはじめ電波を使うサービスの需要が高まって、電波が足りなくなったことではないかと思います。このために、テレビ放送をデジタル化して電波の空きスペースを作り、ほかのサービスに利用しようというものです。
もちろん、テレビを見ている人たちにも、画像がきれいになります、音声も高品質になります、データ放送や番組表も見ることができます、などとメリットがあります。
でも、今のテレビに満足している人も、デジタルTVに買い換えなくてはいけないのでしょうか?いいえ、衛星放送が始まったころにBSチューナーという衛星放送受信機を普通のTVに接続して衛星放送が楽しめたように、地デジ・チューナーを使えば今のTVで地デジ放送を見ることができます。画像の品質はアナログ放送と同じになりますが、ゴーストと呼ばれる画像の2重映りなどはなくなります。
☆ 地デジ放送を見るために
今、ごらんのTV画面の右上に「アナログ」という表示が出ていると、アナログ放送を受信しています。「アナログ」表示が画面にない方は、もうデジタル放送をご覧になっていますので、この先をお読みいただく必要はありません。
さて、「アナログ」放送をご覧になっている方は、来年7月までに地デジを受信できるようにしておかないと、TVが見られなくなります。一番簡単なのは、TVを買い換えることですが、地デジ・チューナーを今お使いのTVに接続するという方法もあります。あるいは、最近、DVDレコーダーあるいはブルーレイ・レコーダを購入されたとしたら、それらのレコーダには地デジ・チューナーが装備されていると思いますので、レコーダのチューナーを使って地デジを見ることもできます。ケーブルTVに加入しておられる方は、ケーブルTVのセットトップBoxがチューナーの役割を果たしてくれます。
注意しなければいけないのは、TVの受信アンテナです。今まで、VHF(1〜12 CH)でTVを受信しておられた方は、地デジ用のアンテナに取り替える必要があります。マンションなどの集合住宅にお住まいの方も、共同受信用のアンテナを取り替える必要があるかもしれません。
疑問や心配がおありの方は、総務省テレビ受信者支援センター
http://www.digisuppo.jp/のページをご覧ください。