【KDDI誌 2010年7月号 概要】

KDDI 誌 7月号表紙
1. KDDI NEWS
  • (1) J:COM とのアライアンスが本格スタート(6月10日)
    KDDI、J:COM(ジュピターテレコム)、住友商事 が
    3社提携の覚書締結
  •  KDDIは、これまで進めて来たアクセス戦略(東京電力の光ファイバー
    事業の統合、JCN、CTCの子会社化)の一環として、大都市圏を中心に
    331万世帯の顧客をもち、全国1,278万世帯のネットワークをもつ国内
    最大手のCATV局統括運営会社であるJ:COMに、本年2月19日に資本
    参加している。
     今後、J:COMとの戦略的パートナーシップを強化し、FMBC(Fixed
    Mobile and Broadcasting Convergence)サービスとして、高速・安定な
    通信サービスを重視する顧客にはFTTHを、放送・映像サービスを
    重視する顧客にはCATVサービスを提供していく。

  • (2) キューバの「ETECSA」社と協定締結
  •  KDDIグローバル、テレハウスヨーロッパ、KDDIヨーロッパの3社は、
    キューバ唯一の通信事業者「ETECSA」とコロケーション及びSIサービス
    の提供に合意し、5月18日、ハバナでサービス協定の調印式を行った。
    同社初の国外ネットワーク接続拠点を英国のテレハウスロンドンに設置し、欧州の通信事業者との相互接続を拡大
    する。

  • (3)新サービス「Link→au」:  第一弾は「CAR NAVITIME」
  • CARNAVITIME
     「Link→au」は、メーカーなど協業先の商品にauの通信
    サービスを提供するアライアンス型の新サービスで、7月
    以降開始される。
     第1弾は「CAR NAVITIME」。最新地図データの自動
    更新、渋滞情報や駐車場の空き情報のほか、レストランの
    クチコミ情報などをリアルタイムで提供。
     専用の定額料金プラン(月額525円)で利用できる。

  •   (4)電子書籍配信の新会社設立
            国内最大級の配信プラットフォームを構築
  •  5月27日、ソニー、凸版印刷、朝日新聞社と、7月1日を
    めどに電子書籍を配信する事業企画会社を設立することで合意。年内に事業会社に移行し、サービスを開始する。
     事業会社は、4社のコンテンツのデジタル化技術や配信技術などを結集し、書籍やコミック、雑誌、新聞などを対象と
    した、共通配信プラットフォームを構築し、運営する。

  • (5)HDD内蔵の「HD-STB」  「auひかり」でレンタル開始
  •  「auひかり」のビデオチャンネルサービス用セットトップボックス(STB)に、500GBのHDDを内蔵した「HD-STB」を追加
    し、6月2日からレンタルを開始。

  • (6)「INTEROP TOKYO」で「IS series」実機を展示
  •  6月9日〜11日、幕張メッセで開催されたITテクノロジーイベント「INTEROP TOKYO 2010」に出展。今回は17回目。
    クラウド・コンピューティングや仮想化技術、グリ−ンIT、次世代ワイヤレス技術などがテーマ。au夏の新ラインナップ
    や、スマートフォン「IS series」、auone-netモバイル通信サービス、HD-STBなどを展示。

  • (7)マルチメディア放送にコンテンツ配信
          「メディアフロー放送サービス企画梶vを設立
  •  KDDI、テレビ朝日、スペースシャワーネットワーク、アサツーディ・ケイ、電通、博報堂の5社は、携帯端末向けマルチメ
    ディア放送サービスへの参入を目的に、5月26日、上記企画会社を設立した。携帯電話、電子書籍端末、タブレット型
    PC、カーナビなどへのコンテンツ配信を視野に、新規コンテンツサービスと事業モデルを検討する。
     また、6月7日には、マルチメディア放送のインフラを提供する受託放送事業者「メディアフロージャパン企画」が、携帯
    端末向けマルチメディア放送に係る受託放送事業の認定を総務省 関東総合通信局に申請した。Mediafloは、米クアル
    コムが開発した携帯端末向けマルチメディア放送の企画で、米国では既に商用サービスが開始されている。

  • (8)UQコム、WiMAX 1周年で事業プランと成長戦略を発表
  •  6月9日、UQコミュニケーションズは、商用サービス開始1周年を記念して、野坂章雄
    社長が、年度末までに契約者数を80万件(5月末現在19万件)に、基地局数を15,000局
    (09年度末は7,000局)に倍増するなどの事業プランを発表した。

    富士山
  • (9)よみがえれ「富士山の森」
       社員・家族75人が植林活動
  •  社員とその家族が、5月29日、富士山北麓において、植林活動に
    参加。これはアジア・太平洋地域で農村開発や環境保全活動を
    展開する財団法人オイスカの「富士山の森づくり」プロジェクトの
    一環。鳴沢村の富士山西側斜面に広がる人工林は、病虫害により
    大規模な被害を受けている。ここで、枯れ木を伐採し、もともと富士
    山麓に自生していた広葉樹を植え、自然環境にふさわしい森林の
    再生を目指すもの。予定した0.7ヘクタールのエリアに700本の苗木
    が植樹された。
2.おめでとう
産業業績賞
「EZニュース」が 「3G CDMA産業業績賞」を受賞
 
 KDDIとテレビ朝日、朝日新聞が協同で運営するau携帯電話向け情報配信
サービス「EZニュースEX」が、国際的な通信業界団体の CDMA Development
Group の「3G CDMA産業業績賞(Industry Achievemnet Awards)」を受賞
した。
 6月2日、上海で授賞式があり、KDDIからは冲中秀夫技術統括本部長が
出席した。
3.新役員に聞く

江戸のエコ
4.情報博物館

第62回 「江戸時代のエコ」
  KDDI総研 藤原 正弘
 
 江戸時代は、驚くほど「エコな商売」が繁盛した時代であった。
 古物商が沢山あった。曰く:古着買い、古傘買い、紙屑買い、ろうそくの
流れ買い、馬ふん買い、灰買い、樽買い、下肥取りなど・・・・
 古傘買いとは、使い古された傘を買い取って、油紙を張り替えて再生する
商売、ろうそくの流れ買いは、ろうそく台に滴ったロウを集めて再生すると
言う商売だ。
 一方ではリペアが。雪駄直し、かまど塗り、鏡磨き、ちょうちん張り替え、
そろばん直しなど、さまざまな修理業があった。庶民には買い換えるなどと
いう発想はなかったのだろう。
 彼等は経済活動における毛細血管として、あらゆるモノを廃棄せず、循環
させ、ゴミを生まない社会を作ってきたのだ。
 江戸時代には、大道芸人も沢山いたそうだ。籠抜け、一人芝居、一人
相撲、居合い抜き、謎解き、厄払い・・・・・
 現代人から見ると、なんでこんなものに銭を投げたんだろうと思うものばかり。庶民は貧しい中にも大道芸人に銭を投げ、
彼等を育んできた。そして彼等は世の中のコミュニケーションをつないできたのであろう。モノとコミュニケーションが両輪と
なって循環していたことが、社会が長続きする秘訣ではなかろうか。現代のエコはモノだけに焦点が当たっているような気が
する。
以上


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