【KDDI誌 2011年6月号 概要】
(表紙の文字)
「はじまり」を意味する「
創
」(tsukuru)。今まで誰も思い付かなかったことを考え出し、それを実践するためのよい方法を考える。一方で、創は「きず」意味する。新しいモノやコトを生み出すためには傷づくことをためらっていては駄目だということでしょうか。さあ、一歩前に踏み出しませんか。
1. KDDI NEWS
(1) 個性派スマートフォン6機種で巻き返し
夏の新ラインアップを発表
5月17日、2011年夏モデルとして、auスマートフォン「IS series」5機種、「iida」初のスマートフォン「INFOBAR A01」、auケータイ6機種、データ通信端末3機種など、全15機種を、5月下旬以降、順次発売と発表。
以下、その中から、auスマートフォン6機種とauケータイ2機種、および「Facebook」との機能連動を紹介する。
(2) 世界中のメディア関係者が集う NABにKDDI研究所が出展
4月11日〜14日、研究所はラスベガスで開催された「全米放送機器展 (NAB 2011)」に出展。151カ国から1500を超える企業、団体が出展し、9万3千人が来場。
研究所はSmart Digital Media Life をテーマに、Ultra HDTVに対応したリアルタイム圧縮伝送システムなどを展示。特に、150インチスクリーンに臨場感あふれる超高精細映像を上映した8Kシアターは、多くの来場者の関心を集めた。
(3) 関西総支社がボランティア参加 天王山の竹伐採で遊歩道整備
4月24日、関西地区社員とその家族、友人28名が、「森林保全ボランティア活動」に参加。
(4) 社食でおいしく被災地支援 風評被害農家の食材を優先使用
社員食堂において、風評被害を受けている宮城、福島、茨城、群馬、千葉などを産地とする、出荷制限に該当しない安全な農産物を使用したメニューの提供を、被災地支援の一環として全社的に開始した。
(5) 中国・電信研究院セミナーで、コンテンツビジネス戦略を紹介
5月23日、西安市で開催された「第7回中国・工業情報化省 電信研究院主催セミナー」に、小野寺会長他、幹部役員が出席。東日本大震災の復興情況やKDDIの災害対策とコンテンツビジネス戦略を紹介。また、関連会社の香港DMX社が自社の取り組みを紹介した。
2.2011年3月期決算発表
(1) 連結業績: 減収・増益
2011年3月期決算連結業績は、営業収益3兆4345億円(前期比0.2%減)、営業利益4719億円(同6.3%増)、
経常利益4407億円(同4.2%増)と、前期比で「減収・増益」となった。当期純利益は、2251億円(同19.9%増)である。
なかでも、
固定通信事業の営業利益
は、期初見通しの100億円を大幅に上回る240億円となり、長年の課題であった
黒字化
を達成した。
(2) 移動通信事業: 減収・減益
移動通信事業の営業収益は、2兆5907億円(前期比2.2%減)、営業利益は4389億円(同9.3%減)。
2011年3月期、2012年3月期ともに、シンプルコースへの移行に伴う音声ARPU(顧客一人当たりからの収入)減により営業収益の減少が続く。
更に、2012年7月の周波数再編に伴い、新800MHz帯に対応した端末への移行手続きを進めているため、端末販売台数、関連経費が増加している。
(3) 固定通信事業: 増収・増益
固定通信事業の営業収益は8973億円(前期比6.9%増)、営業利益は240億円(同682億円増)。
ネットワークのスリム化によるKDDI単体での642億円のコスト削減に加え、グループ会社の順調な利益拡大が大きく寄与した。
2012年3月期は、営業利益で9250億円(前期比3.1%増)、営業利益は400億円(同66.7%増)の増収増益を見込む。
(4) KDDIグループ 連結損益計算書
損益計算書(「P/L」 Profit and Loss Statement)。4月1日から翌年3月31日までの売り上げとコストから
「もうけ」を明らかにする資料。会社の等身大の姿を理解し、問題点や課題を考えてみて欲しい。
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