落葉の季節に

原画：油彩 F 50号

ドイツの落葉の季節は美しい。毎年、秋になるとなぜか無性に訪れたくなる。日本の秋を想い出すと、紅葉のイメージが強いが、ドイツでは地面が一面 黄葉を敷き詰めたようになり、そこに陽射しが降りそそぐ光景は、荘厳でさえあり、いつまでも眺めていたいと思う。

この絵は、ミュンヘンのある街角で見かけた、学校帰りの子供たち ････ 母親が迎えに来てくれた子供たちと、誰にも迎えにきてもらえず、心なしか寂しげにショボショボと歩いていった子供たちを描いたものである。

この子供たちが見上げた 黄金色に輝く木々や、足元の落葉の絨毯の景色は、等しく心に刻まれてゆくものなのだろうかと、ふと感じながら。

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