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ベトナム旅行記 1 -- 台湾に寄り道

福岡空港10:00発、2時間程でタイペイに着きました。そこで、日本に留学していた婉ちゃんと1年半ぶりの再会、すぐに空港内のホテルにチェックインして、翌朝出発までの半日のタイペイ観光に出かけました。3人でバスを利用してタイペイ市内に入り、道端でおおきなホカホカマントウを買い、まず故宮博物館院へ。貴重でぼう大な収蔵品で有名な博物院はその外観も雄大で広い。ここで発掘品の研究をしている婉ちゃんの兄さんがわざわざ出てきてくださり紹介入館させてもらえました。(ラッキー)中国大陸から運んできたというたくさんの収蔵品が大切に保存されています。玉器のなかでも清代の「翠玉の白菜」は見事な作品でした。葉のいち枚一枚が精巧に彫りこまれ、全体が玉(ぎょく)の優雅な輝きをかもし出している、ため息のでるような作品でした。
それから,丘の中腹にたつ丸山ホテルへ。ここはタイペイ市内を見下ろす位置にあり、40年前に迎賓館として贅をつくして建築されたもの、玄関、ホール、階段晩餐会場などを見せてもらうことできました。夕刻が近づき三越ビルの40階で台湾料理を頂きながら夜景を楽しみました。
それから,ぜひぜひと誘われて婉ちゃんののお宅へうかがうことになりました。下町のこじんまりしたマンションの4階に兄と弟と3人で住んでいます。兄さんは大学院で歴史を学んで故宮博物院勤務、弟さんは大学院で物理をやりいまはコンピュータの会社に勤務しているよし。婉ちゃんは日本で大学院をでてアメリカへいき、1年間英語を特訓してこの春台湾に帰ったばかり、3DKのマンションは日本と少しもかわらない、各自の部屋はPCや周辺器具や本棚でいっぱいでした。
そのうちに上の階から80すぎの婉ちゃんの祖母がおりてこられました。あれこれするうちに突然「コンバンハ、ヨクイラッシャイマシタ、ドウゾオカケクダサイ」とスラスラと日本語が飛び出したのです。3きょうだいも私たちもびっくり仰天、いままでおばあさんの日本語はいちども聞いたことなかったし、話せるのも知らなかったとのこと。おばあさんは13才くらいのとき講習会をうけた、日本語コンクールで優勝してタオルと石鹸をもらった、それ以来初めて話したとのこと、本当はもっとゆっくり話したかったとあとで漏らしておられたそうです。
夜がふけてお兄さんの車で空港のホテルにもどりました。11時すぎホテルのロビーで別れを惜しみました。今度はもっとゆっくり台湾を訪れると約束して。
その2 へ続く
Naoko Hashizume
naoko21@h4.dion.ne.jp


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