<Windows XP、不用意なインストール失敗談>

 磯村栄一

昨年11月頃から蔓延したウィルスへの対策としてKCOMのウィルス・チェック・サービスを利用していましたが、メール送受にしか効かないのが気懸かりでした。更にウィルスの標的になっていた Internet Explorer もバージョンが5と、セキュリティー・ホールの弱点が指摘されていたものです。遅まきながら、常用のFMV Deskpower に Norton AntiVirus 2002 も入れました。この際、長い間使っていた Windows 98 も変えようと、Internet Explorer Version 6 も同梱の Windows XP を購入しました。これが悲喜劇の始まりでした。

いつもの事で、碌に説明書などを読まずインストール開始。準備段階のファイル・チェックが予想外に時間が掛かりました。インストールが終わり画面に表示された「アップグレード・レポート」を読んで、愕然としました。「Windows XP では動作しない可能性があるハードウエアなどが見付かりました。続行する前にこのレポートを読んで下さい。」とありました。読まずに続行していました。

致命的だったのは「インターネットへの接続、電子メールへのアクセス etc」に影響する可能性があると明記され、実際、INS64のためのドライバーのみならずアナログ用モデムまで使えませんでした。対策はシステムを元に98に戻し、XPと互換性の無かったものの更新版を取得する事です。メール送受が不能となったので、以前に使っていたノートパソコンを使うことになりました。

FMVを購入時の98に戻す事にしました。ところがリカバリ用の CD-ROM を入れてから10数時間経過しても完了しないのです。何回も試みましたが同じでした。富士通のコールセンターに問い合わせたところ、購入後に追加ないし変更したものを排除しなければならないとのことでした。CD-RW ドライブを外したところリカバリ・ディスクが正規に動作し、やっとの思いで復帰出来ました。疲れ果てました。

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