季節の風景:夏を彩る祇園祭

季節の風景:夏を彩る祇園祭

京都・祇園祭は7月1日の吉府入りに始まり、31日の疫 神社の夏越祭(なごしえ)で幕を閉じるまで、1ヶ月続く。 およそ1150年前、京都で疫病が流行り、その厄除けを 八坂神社に祈願したのが端緒。祭りのハイライト である宵山(鴨川の東側では宵宮と呼ぶ)は、14日〜16 日。夕刻、山鉾に吊られた駒形提灯に灯が入り、コンチ キチンの祇園囃子が奏で始められると、趣は最高潮へ。 仮設舞台では芸妓・舞妓さんが華やかに舞う。祇園祭は、 災厄から守って下さる神さまご一家に対する町衆の「お もてなし」の心なのだとか。
(写真提供:池田佳和さん)

宵山へ着流しはその心まで  辻田克巳