季節の風景: 落葉前のカエデの輝き
いま散歩道にある楓の並木が真っ赤に輝いている。
「♪真っ赤だな まっかだな つたの葉っぱが真っ赤
だな もみじの葉っぱも真っ赤だな」という、誰もが
懐かしく思い起こす童謡 “真っ赤な秋”の景色が目の
前に拡がる。カエデの名の由来は、葉の形をカエルの
手に譬えて「蛙手」と呼び、それがカエデと変化したの
だとか。銀杏の黄葉も、カエデの紅葉も、なぜか逆光
でみる方が、より美しい気がする。人生もまたそうだ
ろうか。
( 写真・文章 大谷恭子)
花言葉: 「自制」 「遠慮」 「約束」
なほ燃ゆる色を尽して冬紅葉 稲畑汀子