季節の風景:露草(ツユクサ)
朝露を受けて咲き、昼には萎れてしまう儚さの象徴のような花。別名「月草」とも呼ばれる。深く澄んだ青。青空と海と共通の色。光に当たるとキラキラと輝く青。ドイツの教育家・シュタイナーは、「青は心を静めてくれる色、魂を輝かせる色」といった。中世のヨーロッパで教会の大聖堂のステンドグラスに青が用いられたのは、瞑想し、精神性を高めるためだとか。道端に咲く露草を摘んできて花瓶に挿し、この花を好んだ友を想った。
( 写真と文章 大谷恭子)
花言葉: 「懐かしい関係」 「尊敬」 「独立」
露草に 心素直に なりゐたり 小野茂川