(1) 長岡1
10月23日、我が相模原でも震度2程度の揺れを感じましたが、テレビで中越地方に大地震と
報じられ半ばパニックになりました。すぐ電話に飛びついたのですが、全くかかりません。
2時間後、奇跡的に市内の弟の家につながり長いリングトーンの後でようやく弟が出てきました。
凄い余震が続き怖くて家の中には居られないのだとのことでした。実家は信濃川の堤防から
100m位の所です。食器棚からは物が落ち、2階では箪笥がひっくり返ったそうですが、
幸い家の損傷も怪我も無かったようです。ライフラインも全く問題なかったのですが、
電話はその後3日間位、全くつながらない状態でした。これはNTTもKDDIも同じ。トラヒックが
通常時の何十倍にもなりますから、交換機ダウンを避けるため、通信会社は回線を極端に絞って
しまうためです。
(2) 長岡2
同じ長岡市内でも、東山に近い義兄のところは惨憺たる有様でした。写真1
は半月後に送られて
きた家の中の有様で、「上」との記載が無ければどちらが天か地か判別不能なくらい物が散乱し
、足の踏み場もありません。テレビもステレオもひっくり返って頭に当たり、元に戻してもまた
余震でひっくり返るので放置してあると手紙にはありました。電話は全くつながらず、手紙で
ようやく分かった事は、ライフラインが全滅。特にガスは1ヶ月止まったままで風呂に入ることが
出来ず弱ったとの事でした。山古志村に近い東側の丘陵地帯と田んぼの埋立地にできた住宅の
被害が大きかったようです。12月始め、東京で高校の在京生同期会があったのですが、3日後
に地元に入った友人によると、山側のお墓が総崩れで、土台の石が横にずれ、墓石は3mも飛んで
いたと事です。余震はまず「ゴーッ」と地鳴りがし、「ズーン」と下から突き上げられる感じで
震度5は怖いとの事。
(6) 放送 あれから毎日、全国の気象情報でも長岡の天気が真っ先に報じられ、有難くもありませんが、俄然、あちらの名 が知られるところとなりました。3チャネル教育テレビでは安否確認情報がずっと流され続けました。 大学で通信法規を教えている私ですが、具体的に放送法による緊急時の放送を見たのは初めてでした。ただ、 あんなところに名前が出てはと、自分で使う気にはなりませんでした。
これからは「モバイル放送」が主役になるかも知れませんね。これは携帯電話並みの受信機でラジオが聞け、 動画のテレビも見られるもので、10月から放送が始りました。12月8日のサテライト会例会で同社の方から興味 深いお話と実演があり、感銘深いものがありました。
以上、通信にからんだ中越地震情報でした。