「初の日米間TV宇宙中継」が
IEEEマイルストーンに認定された
 
贈呈式
写真1 IEEE代表から記念銘板(中央)を受ける小野寺社長
 
KDDが1963年に茨城県十王町の宇宙通信
実験所で行った、初の太平洋横断TV宇宙
中継とその後の技術貢献が、IEEE(注1)の
マイルストーン(注2)に認定された。

2009年11月23日、高萩市においてIEEE東京
支部の主催による銘板の贈呈式が行われ、
IEEE本部のDr. Alexander B. Magounから
小野寺KDDI社長にマイルストーン銘板が
贈呈された(写真1)。
アンテナと記念碑
写真2 32mアンテナと記念碑
次いで日立市のホテルにおいて、KDDIと茨城
大学による受賞祝賀会が関係者多数を招いて盛大に行われた。
銘板は縦25cm横40cmほどの石造りの重厚な
もの。昨年4月に設置された「国際衛星通信
発祥の地」記念碑の下部にはめ込まれた。
(写真2、3)
KDDIの茨城衛星通信センターは、2007年3月
にその使命を終え、業務はすべて山口衛星
通信センターに移管されている。
銘板
写真3 マイルストーン銘板
センターの跡地は、高萩市と日立市に譲渡されたが、2基の32mカセグレンアンテナは国立天文台と
茨城大学に寄贈され、電波望遠鏡として利用するための整備が進んでいる。また茨城大学では、同
センターの元衛星通信館を宇宙電波館と改称し、同大学の宇宙科学教育研究センターとして活用されている。

(注1)Institute of Electric & Electronics Engineers: 米国に本部がある世界最大の電気電子技術者の組織。世界に46万人の会員がいる。
(注2)Milestone: この分野において、技術的に優れていると同時に、25年以上実用され、社会に大きく貢献した発明や技術開発を讃えるため、
1983年に制定された顕彰制度。現在、世界で90件以上が認定され、今回の認定は、わが国では11番目となる。