<こんにちは k-unetです> No.87 Sent: Tuesday, January 20, 2009 10:09 PM

担当:北野志津子 (kitanoshizuko@r3.dion.ne.jp)

<こんにちはk-unetです> 2009年の1月号 執筆当番の北野志津子です。

皆様、寒中お見舞い申し上げます。
本年平成21年 (巳丑年) の潮流はいかがなものでしょうか。暦〔神明館蔵版〕を調べたところ 「政界の混迷は続き、本年はその極みに達し、国民からの信頼は回復すべくもありません。 (中略) 、社会面では老人世代と若い年齢層の極端なエゴのぶつかり合いが昨年以上に表面化しそうです。気候は益々不順に (というよりかわっていく) を極め、農作物・果物などに影響が出ます。日本も大胆な農業政策転換期に掛かった事を自覚せねばなりません。」
と、一言ずつ思い当たる節のある厳しい事柄ばかりが書かれていました。日本国民も一丸となり、今までのような浮かれた気持ちは厳に慎み、地に着いた考えでこれからの厳しい時代を乗り切っていかなくてはと年頭に当たり考えた次第です。
アメリカでは初のアフリカ系アメリカ人、バラク・オバマ大統領誕生が目前となりました。長い選挙戦の間は 「風と共に去りぬ」 の映画を観、 「アンクルトムの小屋」 を読んで育った世代としてはまさかオバマ氏が当選するとは考えられませんでしたが、ブッシュ政権に嫌気のさしたアメリカ国民の選択には本当に驚いたものです。この上は 「WE CAN CHANGE」 の精神でアメリカを具体的に変え、ひいては世界中に良き状況をもたらしてくれるよう願わずにいられません。
日本国内も景気悪化による様々な悪影響が噴出して毎日ニュースを聞くのも辛いものがあります。若者の派遣切り、内定取り消しなど先の見えない状況に 「夢も希望も無い」 と思っている人達が増加している現在、何とか可能性を見つけて逞しく生きてほしいものです。
そして私たち熟年世代は毎日どんな気持ちで過ごせばよいのか悩むところではありますが、些細なことにも喜びを見つけ、明るい事象に眼を向けて、前向きに生きていかなければと考えます。
あってはならない事ですが、こんな不況の時代には色々な事件が増加するのではと予想されます。あまり自慢できるものではありませんが、私の体験が少しでもお役に立てばと思い、披露させていただこうと思います。

☆ オレオレ詐欺に遭遇
そのT

2年前の夏、午前9時頃、インテリ風な声の男から電話。 「こちら○○警察、お宅の息子さんが早朝、コンビで盗撮をしたので現行犯逮捕しました。本人は泣いて事情聴取出来ないのでお母さんから話しかけてください」 。血の気が引いて 「親の知らない性癖があってついに履歴に傷がつくような事をやったのか」 と咄嗟に思いました。そして不必要に泣き喚く男に匙を投げて警官に代わってもらい、 「こういう時代でもありますから私の方から呼び返させてください」 と。 (この時点でもまだ疑っていません。) そして示された番号に掛けなおしたところ 「現在使われておりません・・」 。まさかと思いながら息子の携帯に掛けてみるとのん気な声が聞こえます。泣いてなんかいません。 「何で僕が信用できないのよ」 と叱られる始末。そのときやっとオレオレ詐欺未遂と分かり、へなへなと床に座りこんでしまいました。馬鹿げた話しですがこの臨場感たるや中々です。大変な経験させてもらいました。 警察の電話番号は××××―0110でしたね。

その2

昨年の未遂電話を忘れた頃、冷房の掛けすぎで風邪を引き声が変になったという息子らしき男が 「携帯電話番号が変ったので連絡する」 と。 (実は息子は昨年1月から海外にいます。) 新しい番号は 「090−××・・・」 といい始めるので (アレツ、変だわ、番号編成が違う) と気づいた私、 「この番号変ね」 「携帯だよ、携帯!」 「貴方の生年月日教えて」 →でたらめ。 「お父さんの生年月日は?」 →でたらめ。そこで今度は 「Where are you calling from?」 と得意の?エイゴで突っ込むと一瞬間が空いて電話はガチャリと切れました。そして10分後ご丁寧にも他の場所にいる仲間と思われる男から (これもインテリ風な声) 「お宅の息子さんの部屋に事情があって踏み込んだところオレオレ詐欺に関する資料が見つかり云々・・・」 。面白いから次に何を言い出すか聞いても見たかったのですが、警察に言わせると相手は巧みだからできるだけさっさと切った方が賢明と聞いていたので 「いい加減にしなさい!!」 と今度はこちらからガチャリ。短い時間ではありましたが手に汗握るほど疲れるものでした。 (インテリ風な声ということは信用につながり心憎いです。最近有名大学学生が関わっているという記事を目にしてさもありなんと思いました。)
冷静になって、よくもまあ2件とも引っ掛からずに済んだと我ながら感心しますが、これは電話センターのオペレーター気質を持続していたお陰だったと思います。一件目は 「一旦切って頂き呼び返す」 やり方を無意識に行った模様、二件目は 「電話番号構成や国番号はまだ覚えていますよ」 というところ。尤も大金を請求されても無い袖は振れませんけれど。浜の真砂は尽きるともオレオレ詐欺、振り込め詐欺の被害は減る様子がありません。更に進化していると聞きます。拙い私の経験談でも覚えておいて頂き、いざというとき思い出していただければと恥を忍んで書かせていただきました。

☆ 警察による防犯診断の実施 (無料)

昨年秋ご近所で泥棒未遂事件がありました。丁度その頃、区の発行する広報紙に 「こんな時代です、貴方の家の防犯診断を受けてみませんか」 というタイミングの良い記事を見つけ留守がちな我が家としては早速申しこみをしました。すると約束の日にパトカーに乗ったベテランおまわりさん (退職者) 2人がニコニコしながらやって来てくれました。お話しによると 「東京には3,000人もその道を生業としている輩がいる。そのうち1,000人は然る所に収監され2,000人がマラソン姿、自転車姿あらゆるいでたちで街中を見回り、ここぞと焦点を決めると必ず実行する」 との具体的なお話。身を乗り出して聞かせていただいたものです。実際の点検に当たっては家中くまなくしらべて、要所要所に、進化しているという補助錠を付けてくれました。侵入警報・ガードマンというグッズで、窓が開くと警報がピーピー鳴るものもあります。その上で洗面所の外側の窓は破られやすいので外側に面格子をつけると良いとの診断。結局実際には工務店さんの助言もあり勝手口に通じる細道には防犯灯、防犯カメラまで取り付ける事になり万全の対策をとる事になりました。 (いくらやっても万全は無いでしょうが)
最後に表札の下には 「防犯診断実施済み」 という緑色のステッカーがまぶしく光る事になりました。一寸気恥ずかしく思いましたが目ざとく気づいたご近所さん2件、早速我が家に引き続き診断を受け、ステッカーが注目を浴びています。そうです!街中にこの防犯の機運が広まり、泥棒たちが 「この街は一寸入りにくいぞ、止めておこう」 という雰囲気作りのお手伝いが出来ればよいと思っているところです。そして件のおまわりさんが乗ったパトカーがゆっくりと街中を巡回しています。我が家の前を通過する時出くわすと車を止めてご挨拶下さるというおまけまでついてきたのでした。皆さんの自治体でもきっとこんな企画があるはずです。これを機会に防犯診断なさっては如何ですか。

☆ 同報通信配信の不具合について

寒さのせいでしょうか12月から1月にかけて先輩諸氏の訃報が相次ぎ心痛むものがあります。
現在、同報通信を担当しておりますが、文字化けや訃報の複数回着信など幾つかの不具合により会員の皆さんに不快な思いをさせておりました事をお詫び申し上げます。

☆ k-unetの動向

現在の会員数は 472名。
この1ヶ月間に新しく入会された4名の方は、金城晴八さん、平山正已さん、細井敏夫さん、齋藤順治さんです。

☆ その他のお知らせ
1) 第9回サロンk-unet (お料理教室)

「新年の祝い酒に合う中華料理」  1月27日 (火) 10:30〜14:00
シェフは服部尚彦、村谷拓郎会員が担当してくださることになりました。
2) 平成20年度第7回 k-unetパソコン 研修会
日時 2月6日 (金)  13:30時 〜 16:30時 (3時間)
場所 新宿区四谷地域センター 11階 集会室2
テーマ 「パソコンの動作が遅く感じたら」

この一年、皆様、お健やかに過ごされますよう心からお祈り申し上げます。
尚、2月の執筆担当は佐藤敏雄さんです。

以 上