< こんにちは k-unet です >
No.92 2009/6/21
担当:石川 恭久
k-unet 会員の皆さん、こんにちは! 六月号執筆担当の石川です。
☆ 四季折々の生活感
今年の梅雨入りは沖縄から始まりほぼ平年並みに関東地方にもやってきたようですが、確かに梅の実が黄色に熟してポトリ、ポトリと落ちていても未だ何となく梅雨らしい、よく言えば 「しっとりとした」 また悪く言えば 「じめじめとした」 生活感がありません。子供の頃の四季折々の生活感を懐かしく思い出していますが、全地球規模での温暖化現象に毒されつつある現代に、それを望むのは今や無理なのでしょうか。何しろ空からオタマジャクシが大量に降ってくるこの頃ですから、何が起きても不思議じゃないのかも知れません。6月も終盤に来て集中豪雨と真夏日が不規則に変わる毎日が続いています。
☆ 再び日本の国はどこへ行く?
先回の執筆当番の時に、どういう訳か自分の番には毎回政局にぶつかると申し上げましたが、その後の麻生政権も今や虫の息、レイム・ ダックさながらの状況です。 与党も野党も口では格好の良いことを繰り返し唱えていても、結局は国民不在の権力亡者達の浅ましい争いに見えて仕方ありません。事もあろうに今度は宮崎県知事さんが自民党から総選挙に出馬への要請に対して総裁候補としてならなどといささか喜劇じみてきました。国民としての最後の選択としては、間近に迫った総選挙の時に一人一人がそれぞれ真剣に自己主張をするより他に道は無い様です。
☆ 「鳩の乱」?
先日来の鳩山前総務省辞任劇について、昔のKDD時代を思い出しました。 KDDも民間の株式会社でありましたが、特殊法人として、NHKやNTTと並んで時の郵政省のがっちりとした監督下にあり、役員人事も含めて毎年事業計画の認可が必須だったと記憶しています。 矢張り民営化されたとしても、国家の重要インフラの経営として最後の一線を画すけじめ、例えばサッチャー首相時代のBTに対する 「ゴールデン・ ストック」 の様なものが必要ではないかと感じています。また国際電話オペレーター・ サービスの廃止など経営合理化に名を借りたサービス水準の低下等が気になるのは、KDDの独占時代に純粋培養?された小生から見た僻目なのかも知れませんが .... 。
☆ 後期高齢者の健康管理
私事で恐縮ですが、昨年の7月半ば、家内が那須の山荘で脳梗塞を発病して一年が経とうとしています。幸い早期に手当が出来たせいか目立った後遺症もなく、今では歳相応に家事全般をこなしています。このような事は私たちの年代になれば周りから屡々聞こえてくる話ですが、誰でも自分達がとは思っていないのも確かな様です。ここで得た小生の教訓とは矢張り日頃の自分ならびに相方の健康管理の徹底と所謂かかりつけのお医者さんの確保と言うことでした。家内はどういうものか医者嫌いで、結婚してから40歳代に子宮筋腫の手術で十日ほど入院したほかは医者や薬とはずっと無縁の生活を送ってきました。従って昨年夏初旬に那須の山荘に出向いたときも、家内が突然脳梗塞の発作を起こすなどとは夢にも思っていませんでした。幸い山荘近くに親切な開業医の先生がいて適切なアドバイスをしてくれたので、直ちに帰宅し、大きな病院で早期に適切な手当を受けることが出来ました。入院は結局二週間ほどでしたが退院後も二月ほどリハビリの通院が続きました。そんなわけでこれまで殆ど家内に寝込まれたことがない亭主としては初めての慣れない 「老々介護」 を経験することになったのでした。
☆ その他のトピック
・ PC環境の変化
クラウド・ コンピューティング 近頃自分の勉強不足を棚に上げて何ですが、ITの世界では次々に新しい言葉が生まれて戸惑いを感じることが屡々あります。このクラウド・ コンピューティングと言う言葉もその一つで、新聞記事 (朝日新聞 09/04/20) によれば、この言葉を最初に使ったのはグーグル社で、「データもプログラムもサーバー群の上に置いておこう」 と言う考え方だそうです。その置いておく場所をクラウド=雲と呼び手元にあるどのような端末からでもインターネットにアクセスしブラウザーを使ってデータもデータ処理もみんなサーバーにやらせてしまおうと言う概念のようで、ウエブベースで何時でもどこからでも利用できるといういわば大規模なアウトソーシング的発想のようです。既に沢山の企業がこのアプリケーションを導入しつつあり今後のIT事業の生産性向上を狙っているそうです。まだまだ個人ユーザーには手の届かない話かも知れませんが、何れ近い将来に携帯端末でデスクトップPC並みの仕事が出来る様になるかも知れませんね。
・ 辻村伸行さんのデビュー
先日全盲の若いピアニスト辻村伸行さんのアメリカでのクライバーン・コンクール優勝のニュースが大々的に報道されました。本当に快挙だと思います。まさに天真爛漫な伸行さんの表情に、本当の音楽の歓びを見ることが出来ました。彼の全盲というハンディキャップを乗り越えて彼の才能を見出し、立派にここまで育て上げたご両親と共に、素晴らしい独自の指導法で彼の能力を開花させたピアノの恩師、謙遜して 「出藍の誉れ」 などとおっしゃって居られましたが、この類稀な師匠にも大きな拍手を送りたいと思います。
・ 村西徳子さんのこと
前項で「出藍」という言葉を使いましたが、これはご存じの通り、「青は藍より出でて藍より青し ....(荀子)」 と言って弟子が師匠の腕前を越えたと言うことですが、それで思い出したことがあります。小生の大阪支社勤務の折りにお世話になった元KDD職員の村西さんは「藍染め」のプロで河内木綿藍染保存会の会長として大阪の八尾市で藍工房を主宰しておられます。願わくは関西地区の世話人のどなたかから村西徳子さんのご活躍振りのご紹介を k-unet のHPにして頂けたらと思います。
・ 元KCSケーブル・ 敷設船オーシャン・ リンクの公開
横浜開港150年記念行事の一環としてKCSの国際ケーブルシップ・ オーシャンリンクが一般公開されます。期日と場所は、来る7月22日(水)に横浜の新港埠頭(みなとみらい線馬車道駅から徒歩8分)ということです。
◎ k-unet からのお知らせ
(1) k-unetの動向
間もなく恒例のパソコンアート・ コンテストを開催します。詳細は追って同報メールおよび k-unet ホームページ上でお知らせします。
(2) 関西地区
6月20日 (土) に第2回PC研修会が開催されました。出席者は講師、世話役を除いて、参加者10名とのことです。
(3) 会員の動向
前号以降、6月半ばまでに入会されたのは、中込 雪男さん、東 房雄さん、原田 桂さんの3名で、現在の会員数は 484名です。
(4) パソコン研修会
2009年6月1日(月)13:30時から3時間、新宿区四谷地域センターで実施されました。 研修内容は
1)「パソコンでラジオを聴く」
2) 初心者を対象にした「何でもQ&A」
(5) 第 11 回サロン k-unet (お料理教室) の日程について
新宿区四谷地域センターの会場で7月31日 (金) 午前10時 〜。
詳細は7月早々には会員向け案内メールを発出する予定です。
◎ KDD同友会からのお知らせ
1) 新幹事および会計監査の選挙がおこなわれます。投票用紙は6月末に 「同友会だより」 とあわせてお届けします。投票期間は7月1日〜7月13日です。なお、今回の選挙の任期については規約に拘わらず会の解散までとします。(平成23年度の役員選挙はありません)
2) 今年度の関東地区懇親会は10月7日(水)に開催予定です。
次回、7月号は、石田正人世話人が担当します。